お客様の仕上がりに対する通常の反応フロー

~困ってしまって勢いに任せて色決めするフェーズ~
一度色ぎめし、材料発注すると後には引けません。施主も十分ご理解しており、心配でしょうがない段階です。この段階では期限と催促が必要です。重大な決断を下すからです。背中を押す必要があるのです。
でも大丈夫。建物の配色にはパターンがあります。よっぽど奇抜でエキセントリックな配色でない限り、失敗は起こりません。
そもそも配色に成功はありません。私はオムライスが好物ですが、皆がそうであるとは考えていません。

~配色を失敗したと思ってしまうフェーズ~
いよいよ作業開始、建物が新しいカラーで生まれ変わります。
施主は色ぎめ時にさまざまなカラーで悩みました。直感に従ってはじめから1つのカラーで揺るがなかった方は少数派でしょう。
施工中、施主は気が気ではありません。なんだか、決めたカラーよりも実は2番目の候補のほうが合っていたような気がするからです。なんだか、薄いような、濃いような気がします。
これが施工中の心象フェーズです。多くの方に該当し、時には再塗装の場合の料金体系を確認し、時には「いい色だ」とご自身に言い聞かせるフレーズが口癖のようになります。
このフェーズ時にお掛けする最適な言葉は「足場がバレるとまた違って見えると思いますよ」
失敗の配色なら、施工前に私達が気づきます。

~なんだかしっくりこないフェーズ~
足場が解体され、新しくなった外観の全貌があらわに。
この時点では施主はそれなりに満足しています。その感覚は、長距離をランニングした後に一息ついて息が整ったときの感覚に似ています。味で言えばビターチョコ。
このフェーズでは、例えば赤指定が青色でない限り不満を口にされる方はあまりいません。「綺麗になった」「いい色だ」と一度の会話で10回ほど言います。
しかし、このフレーズは未だご自身に言い聞かせる側面があります。確かに綺麗になったしいい色だと思う。「けれど違和感が」あるのだ、とおっしゃいます。
当然、10年、15年住んだ我が家と違うからです。

~日常フェーズ~
もう違和感もなくなりました。近所の塗装工事現場の仕上がりが気になります。たまに、「あんな配色のほうがよかったな」と思うことがあります。そしてそれは本心です。そしてそれは、その配色にしていたとしても、「あんな配色のほうがよかったな」と思うことでしょう。
配色は感覚に属し、モノの価値観と同質です。私は鹿児島が好きですが、大阪人は大阪が好きでしょうし、絵を書くのが好きな人もいれば女装が趣味な男性もいます。
対応プラン
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